アダルトチルドレンになる子供には特徴がある?幼少期や思春期に見られる行動
アダルトチルドレンとは、幼少期に親や家庭環境に何かしらの問題があり、心的外傷、いわゆるトラウマを抱えてしまった大人のことを指す言葉です。
アダルトチルドレンの方は、幼少期の心の傷が原因で、社会に上手く適用出来ない、周囲とコミュニケーションが取れない、あるいはアルコールなどの依存症やうつ病などの病気を発症してしまう可能性があります。
そのため、お子さんを持つ親御さんは子供をアダルトチルドレンにしないよう育てたいと考えている方も多いでしょう。
そこで、アダルトチルドレンになる子供には特徴があるのか、またアダルトチルドレンになる子供は幼少期や思春期にどういった行動をとりやすいのかについてまとめました。
アダルトチルドレンになる子供には特徴がある?
アダルトチルドレンになる子供には特徴があるとは一概には言えません。ただ、愛情不足を感じている子供にはいくつかよく見られる特徴があります。
そもそも子供がアダルトチルドレンになる主な原因は、子供に対する親の愛情が不足していることです。
そのため、愛情不足を感じている子供に見られる特徴があるということは、結果的に将来アダルトチルドレンになってしまう可能性があるということです。
もちろん、アダルトチルドレンになる原因は、他にもありますので、愛情不足で育った子供が必ずしもアダルトチルドレンになるというわけではありません。
ただ、実際に愛情を十分に受けずに育った子供は、アダルトチルドレンになるケースが非常に多くありますので、愛情不足の子供に見られる特徴をしっかり確認しておくことはとても重要だと言えます。
愛情不足の子供が幼少期や思春期に起こしやすい行動は?
愛情不足を感じている子供が幼少期や思春期に起こしやすい行動はいくつかありますが、主に下記のような行動が良く見られます。
個人差はありますので、下記の行動をしたからといって必ずしも愛情不足を感じているというわけではありません。
ただ、もし頻繁に見られるということであれば子供が愛情不足を感じている可能性が高いと言えますので注意が必要です。
爪をかむ
子供の頃から爪をかむのが癖になっているという方はいるかもしれませんが、幼少期に爪をかんだり、指をしゃぶったりするという行動は子供が寂しさを感じているサインなのです。
爪をかんだり、指をしゃぶることで、寂しさからくるストレスを緩和させようと行っている行動になります。
子供が頻繁に爪をかむ、指をしゃぶるといった行動をとっている場合は、子供が愛情不足を感じている可能性が高くなります。
嘘をつく
子供が嘘をつくという行動は、もっと親にかまって欲しい、自分に興味をもって欲しいという気持ちの現れです。
他にも、子供がよく物をかくすという行動も、親の関心を自分に向けさせようと行っていることです。
そのため、子供が度々嘘をついたり、物を隠すという場合は、頭ごなしに叱るのではなく、愛情が不足しているのではないかと考えることが大切です。
周囲の大人に異常に甘える
愛情不足を感じている子供は、親からの愛情を受けられない分、周囲の大人から愛情をもらおうとする傾向があります。
そのため、親にはそれほど甘えてこないけれど、友達のお母さんや学校の先生の前で異常に甘えるという場合は、親の愛情が足りていない可能性が高いです。
家庭では特に甘えるような言動は見せないのに、周囲の大人から「あなたのお子さんはかなり甘えんぼうだね」などと言われた場合は要注意です。
タバコや飲酒などの非行に走る
中学生や高校生の思春期になると、タバコや飲酒、ケンカや万引きなど、いわゆる非行に走る子供もいますよね。
非行に走る子供が全て愛情不足を感じているというわけではありませんが、非行に走る子供はあえて悪いことをして親の関心をひこう、親の愛情を確かめようとしている場合が非常に多いと言えます。
そのため、仮に子供が非行に走ってしまったら、親の愛情が足りていないということを自覚し、きちんと子供と向き合うことが大切です。
引きこもりや不登校になる
思春期の子供が引きこもりや不登校になる原因は、親の愛情不足の他にも、学校でのいじめや友人関係など様々あります。
ただ、一部の子供は親の愛情不足から不安になり、親と離れたくないという感情から、引きこもりや不登校になる場合もあるのです。
また、非行に走る理由と同様に、親の関心を向けさせるために引きこもりや不登校をしている場合もあります。
子供の愛情不足のサインを見つけたらどうすれば良いのか?
子供の愛情不足のサインを見つけたら、まずは子供としっかり向き合いましょう。現代は共働きの家庭も多いため、忙しくて子供と接する時間がなかなか持てないという場合も少なくありません。
ただ、子供は親から十分な愛情を受けられないと、寂しさからどんどんストレスが溜まり、精神的にも不安定になってしまいます。
そして、将来的にアダルトチルドレンになってしまうケースが非常に多くありますので、まずは子供とじっくり向き合って、たっぷりと愛情を注いであげましょう。
子供が大きくなっていると、「愛している」といった言葉で愛情を伝えるのはなかなか気恥ずかしいものがありますよね。
ただ、何気ないことを子供に話しかけたり、積極的に子供とコミュニケーションをとるだけでも良いのです。
また、子供が小さい時はハグやだっこ、大きくなってきても頭や肩をポンポンするといったスキンシップをとるなど、直接話をしなくても愛情を伝えることは出来ますので、まずは出来ることから始めてみましょう。